五十音

愛憎綯交ぜ

印度の最果て

鶉の卵に等しく生命

笑顔が忘れられなくて

お母かご飯に

家族の面影

記憶朧げ

国望の峠で

兼好法師め

今次の別れ

先に逝くなって

死に永らえて

素敵になって

急いて事だって仕損じて

それでも選んで選ばれて

旅は道連れ

地上の星で

月と一蓮

天地無用

賭して駄目なら

亡くしてしまえ

荷物少なめ

濡れた亀

寝ても覚めても

呑んだ呉々

はいから横丁で

狒々を喰え

震えて邂逅

変化の魁

方便ぶら下げ

曼荼羅け

見様見真似で

紫式部

面倒見のいい

武士の物の怪

妬いてくれるな

油断は禁物

遊覧飛行機

ランデブー

隣人怖くて

留守居留守

歴としていて

碌な茶番

妾は得心

をとこは失念