753 雑想ランデブー

映画、音楽、考えごと。カルチャーと哲学の実践的記録。でありたい。

抽象化桃太郎 前編

過去も現在も未来も同様に意識の作用でしかないとはいえ、いわゆる万人の共通認識では遥かな過去の話として、少なくともここではない具体性を欠いたところに、生きていることより死んでいることが親和的になった性染色体XXのヒト(以下:X)とXYのヒト(以下:Y)がいました。
Xはなんらかの要因により地面が隆起し標高の高くなったところへ小枝やソダと呼ばれるものを刈りに、Yは絶え間なく水流れるところへ衣服を洗って汚れを落とし綺麗にしに行きました。
Yが絶え間なく水が流れるところで衣服を洗って汚れを落とし綺麗にしていると、どんぶらこっこどんぶらこと、絶え間なく水が流れるところの上方から大きなバラ科モモ族の落葉小高木の果実が流れてきました。
Yはそのバラ科モモ族の落葉小高木の果実を人が住むための建物に持ち帰りました。
バラ科モモ族の落葉小高木の果実を食べようと割ったところ、バラ科モモ族の落葉小高木の果実の中から元気なまだ生きていることと親和的な性染色体XXのヒト(以下:XX)が飛び出しました。
まだ生きていることと親和的なヒトがいなかったX、Yは大変喜んで、バラ科モモ族の落葉小高木の果実から生まれたXXに桃太郎と名付け、大事に育てました。

大きく成長した桃太郎は、鬼ヶ島へ日本の妖怪と考えられている、伝説上の存在の一種退治に行くことになりました。

 

つづく