753 雑想ランデブー

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夏にまつわる蚊とコロナ

  2020/08/30
 ここ最近、夏を誇り切るような入道雲が遠くの空にいつも浮かんでいて、体の中で太陽が燦々とするのを感じる。夏は心のトーンを上げてくれる。最高だ。最高なのに、そんな夏はもう直ぐ終わっちまう。どうせならせめて、夏が終わる前に一度でいいからあの雲の峰までまっすぐに歩いて行きたい、と思うには僕の性格は帰り道の心配をし過ぎるけれど。

 夏は太陽の季節だ。今年は特にそう言い切ってしまうに何ら差し支えない気候に恵まれたのやら憎まれたのやら。下手に日差されれば、死ぬ。そして今年の夏をさらにややこしくしているのは間違いなくあれのせいであれを付けてるせい。まったく、この話題にはもうとっくにアキ(ダブルミーニング)が来ている。とはいえ、夏こそこの話題が相応しいとも言える。なぜって、例のウイルス、名前の由来が王冠(クラウン)。古代ギリシャ語では勝利を祝って首からかける花輪飾りをコローナと呼んでいたのだそうだ。これと由来を同じくするものがもう一つある。それは太陽の外層大気の最も外側にある、絶対温度100万ケルビン (K) を超える希薄なガスの層。そう、太陽コロナである。

 太陽の熱エネルギーって改めて考えると本当にすごい。中でも太陽コロナの部分が特に温度が高いらしい。この熱さなら燃えないゴミも燃えるゴミになるな。ちなみにウイルスの方のコロナは37度では1日経っても死なないそうだ。37度じゃ僕ら1日で骸になれますぜ。代わりと言ってはなんだが、37度が当たり前の世界になって姿を消したやつがいる。お気づきだろうか。耳元でブンブンとうるさいあいつ。そう、読んで字の如く、蚊だ。あいつらを媒介としたデング熱なるものが流行したこともあった。というか、蚊は太古から常に感染病の元凶であり続けたのだ。それがいなくなると思えば、この熱さも少しはマシに思えて来ねえな〜!全っ然!

 

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