753 雑想ランデブー

映画、音楽、考えごと。カルチャーと哲学の実践的記録。でありたい。

感想戦

adieu - ”旅立ち”

私はパリの白い虎?小さな素朴な好奇心?やばすぎる。 こんな詩的な表現、やばすぎる。 やばすぎて、久しぶりにブログに書いておくことにした。 ◎柳瀬二郎 コメント “旅立ち”は現実逃避の先にある現実を知りはじめた人間or人間以外の何かの歌でございます。 …

「JUNO ジュノ」に“普通”は似合わない、そのままでいい。

映画なんだから、現実に対してこのくらいシャレが効いてていい。そしてこのくらいのシャレは効くものだから、この映画は現実的だ。 物事には表裏があって、あっちから見るのとこっちから見るのとじゃ大違い、というのは映画の見せ方としては基本中の基本なの…

「ウォールフラワー」を、改めて想って

これは自分がやり残したすべての話。 失敗を繰り返し、あとは認められるだけ。 それにしても神は超絶技巧でいらして。 エマ・ワトソンを創造してくださったことがあまりにもアーメン。 ハリポタシリーズがダニエル・ラドクリフにとっての最高傑作であっても…

ストーリー・オブ・マイライフ/私の若草物語があまりにも感動的で今年のマイベストムービーになりそう

“強い魂” んん…!!シアーシャ・ローナン&グレタ・ガーウィグの再タッグが、「レディ・バード」超えの傑作を生み出した…!!今年の個人的No.1映画になる気がする…。 物語は現在と7年前を行き来しながら進む形になっていて、観る側は4姉妹たちが過去と現実と…

「トイ・ストーリー4」おもちゃの人生に寄り添い続けた作品だからこそ辿り着けた結末

ボーとの関係性はある程度1作目から一貫性はあるものの、突拍子がないといえばそれは否めない。とはいえあれだけの新キャラを登場させながら無駄なく各キャラクターの個性を作品に活かす点はさすが。内容的にも上手く全体のバランスが取れているじゃなかろう…

「LUCY ルーシー」生半可な気持ちでは見ていけない脳と意識の物語

劇場で観賞して以来6年ぶり2度目。当時は正直、?????状態だったが、なぜかここ最近この映画を思い出す機会がよくあり、今なら何か分かるかもしれないと思い観賞。その通りだった。前回とは印象が全く違う。 これは概念、感覚、常識、科学、意識を超えて…

「永遠のソール・ライター」展。カラー写真のパイオニアの豊かな色彩感覚

Bunkamuraザミュージアムで3月8日(日)まで開催中の企画展 「ニューヨークが生んだ伝説の写真家 永遠のソール・ライター」 に行ってきました。 ライターを知ったきっかけ。 概略ライターと本企画展について私から。 感想 まず、 それから、 そして、 こう…

「パーティで女の子に話しかけるには」ーーパンクとSFの優良ハイブリッド

パンクなのに内気な少年エンは、偶然もぐりこんだパーティで、反抗的な瞳が美しい少女ザンと出会う。大好きなセックス・ピストルズやパンクファッションの話に共感してくれるザンと、たちまち恋におちるエン。だが、ふたりに許された自由時間は48時間。彼女…

「(500)日のサマー」ーー残酷なまでの「運とタイミング」。けどそれに尽きる。

運命の恋を夢見る男の子と、真実の愛なんて信じない女の子の、ビタースウィートな500日ストーリーサマーに恋をした、最低で最高の500日。建築家を夢見つつ、グリーティングカード会社で働くトムは、秘書として入社したサマーに一目惚れしてしまう。意気投合…

「小夏日和 ふるさとは、わたしの未来でした。」は、高知の魅力を詰め込んだ静かな作品でした

とてもゆっくりとした時間の流れる作品になっていて、都会の喧騒に疲れた主人公・小夏のように、忙しない日常からエスケープして、非日常的な世界で小休止したい人にオススメです。主演の唐田えりかも作品の雰囲気にとても合っていて(もともと彼女はこうい…

あいの降るほし

橋本愛からは重みを感じる。それは動きからもだし、内面からも。 今の彼女からそれを感じるのはもちろんだけど、当時16歳のまだまだ少女といえる若さの彼女からも同様にそれを感じた。それは発売当時に見ていたら同じように感じたかと言われれば違うのかもし…

ニューヨークで考え中2

この人の着眼点、発想、表現が楽しい。 気づきにあふれている。 どのエピソードも、ニューヨークの出来事だから新鮮に映るようにも見えるがそうではなく、この人の切り取り方がなんて事のない日常を新鮮に見せてくれている。 この人が暮らしているのが町田と…

エロティックな関係

あらすじ 感想 あらすじ パリの路地裏で私立探偵事務所を開くKISHINとその秘書RIEは、奥山という男から自分の愛人ロレーヌの浮気調査を依頼された。KISHINはロレーヌの浮気の証拠をつかむものの、彼女の妖しい魅力に逆に心奪われる。そんな折…

blank13

斎藤工初監督作品 「blank13」 あらすじ 「人の価値を、教えられた気がしたわ。」 「僕も、父のことは大嫌いです。でも、少し、好きな気もします。いや正直、よく、わかりません。でも、今は、悲しい気もします。」 総評 斎藤工初監督作品 「blank13」 あら…

革命のファンファーレ

やっと読み終わった~~ 多分去年の11月から読んでた。笑 内容が面白くないとか飽きるとかではなく、 むしろ面白すぎて、タメになりすぎて、 少し読み進める度にタメになった事をすぐに活かせない自分が歯がゆくて読めなくなるっていう、、笑 兎にも角にも、…

二匹目の金魚

久しぶりに高円寺のヴィレッジヴァンガードに行った。 自分にとってあそこは好奇心とか向上心とかの源で、行くたびに新たな発見に溢れている。 世の中はかなり広くて、自分にとって未知の世界がまだまだ存在しているが、その中には死ぬまで知らなくても問題…

Tea For Peace 〜お茶と平和と近未来〜

青山 国連大学で3月16,17日に行われたイベント Tea For Peaceに行ってきました 日本茶、中国茶、紅茶、チャイやハーブティ。世界中に溢れる「一服する」という文化。歴史や習慣、様々な要素に揉まれて変化を続けながらも人々が茶を愛し楽しむことは、これま…

米津玄師 / 脊椎がオパールになる頃

蹌踉めきながら歩く普遍と言う名の一本道 【米津玄師 2019 TOUR/脊椎がオパールになる頃】 3月10日(日)・3月11日(月) 幕張メッセ展示ホール4~6公演 SET LIST 3月10日(日) FlamingoLOSER砂の惑星飛燕かいじゅうのマーチアイネクライネ春雷Moonlight打上花火a…

レミーのおいしいレストラン

久しぶりに見たレミーのおいしいレストランがやっぱり最高だったので、ラストのイーゴの超絶名評論を文字に書き起こして見ました。

パリの深夜、タクシーで

俳優の別所哲也さんがショートフィルムをオンライン上で無料公開しているブリリア ショートショートシアター オンライン」。その中から「パリの深夜、タクシーで 」を観て感想を書きました。