753 雑想ランデブー

映画、音楽、考えごと。カルチャーと哲学の実践的記録。でありたい。

ルール

ルール【rule】
規則。通則。準則。例規。「―違反」
広辞苑 第六版 (C)2008 株式会社岩波書店


ルール[rule]〘名〙
規則。規定。きまり。「─を決める」「─を守る」「─違反」「─ブック(=スポーツ競技などの規則書)」
明鏡国語辞典 (C) Taishukan, 2002-2008

 

みんなけっこうルールが好きなんだなと思う。

守れば正しい感じがして嬉しいし

破れば間違ってる感じがして気まずい

人が守ってるのを見て見習ったり

人が破ってるのを見てけなしたり

他人と自分を比べるのはキリがないから、1本線を引いて、そこからこっちは正解、向こうは不正解って決めておいてもらえるとそわそわしないですむし、楽。

 

 

ルールには、どっかにちゃんと書いてあるやつと、どこにも書いてないやつとある

 

書いてないやつはみんなで決めたわけじゃないから、本当は人に押し付けたりそれを理由に罰を与えたりするのは間違ってると思う。あくまで一人一人の「心構え」とか「正義」とかに近い。でも実際にはこれを理由に人をけなす人が多い。ルールを破った人になら何を言ってもいいじゃん、って。やってることおんなじじゃんね

 

書いてある方にもだから2種類あって、一つはそういう書かれていないルールを書いておくことによって共通理解を深めるためのもの。だいたいは破っても特に罰があるわけではない。最近だと働きすぎは良くない!って声が増えてきて、例えば働き方改革関連法で勤務間インターバル制度を導入しましょうってルールができたね(これを法的には努力義務規定と言ってる)

 

もう一つはがっつり罰があるタイプのルール。こっちはあまりに人に迷惑をかける度合いが強い行いに対してしつけのために罰を与える(罰則規定ってやつ)。本人がまたやらないようにする意味合いもあるし、罰を受けてるのを見て他の人が同じことをしないようにする意味合いもある(これを刑法では特別予防と一般予防と言ってる)

 

 

気になるのは、

書いてないルールで人をけなす人が多すぎることと、

じゃあルールは疑わなくていいのか?ってこと

 

さっきも書いたけど、「ルール違反をした人なら攻撃してもいい」って

ルール違反すぎない?

そもそも炎上とかも見てて思うけど、炎上はする方よりさせる大勢の人たちに問題があると思う

そんな騒ぐなって。時間がもったいない。

最近はうまく炎上を利用している賢い人たちがたくさんいて、よく吠える仔犬ちゃんたちを手のひらでコロコロ転がしてる。

ワンワン言うとる前に己の心身を鍛えないといかんね。

自分を差し置いて他人を批判できるほど優れたやつなんざいねえわな。

 

あとルールに対して素直すぎる

日本の教育は先生の言うことに従順なイエスマンロボット製造マシンだから、言われたこと決められたことを無批判に受け入れるのはその人のせいというより社会のせいなんだけど、自分がそういう存在だということには気づいていてほしい。自分だって中学までは先生に媚び売りまくってたからわかる。

 

通ってた高校が帰り道の立ち寄り禁止だった。卒業してからそのルールがなくなったらしいんだけど、なくなった理由が「なんでこんなルールがあるのか保護者に聞かれて、なんでなのかわからなかったから」。いやなんやねんそれ。

 

去年イベントでホリエモンが大学に来たときに言ってたんだけど、「自動車メーカーでは、日進月歩の技術革新に安全基準が伴ってなくて、いつまでも安全基準が昔のままだからほとんどの会社は安全基準を違反せざるを得ない」ということもあるらしい。

 

憲法だってそう。作られて70年経ってるんだから、当時想定できなかった事情がたくさん出てくるのは当然。

 

 

ふむ、

じゃあルールはあてにしちゃいけないのか?

それはどうなんだろね。

まあそれもこれも自分で考えたらいいのさ。

ワンワン。