自分の生きてきた道筋から想定できる生き方や考え方を信頼して、それに基づいて物事を判断したり、選択したりすることはとても簡単なことであって、そうではなく、自分と違った生き方や考え方を持つ人々と向き合ったとき、彼らを是とも非ともせず、ただ一心にその存在を受け止めることができるのかどうか、難しいのはそれであって、またそれが成熟や器量というものでもあるのだと思う。
ときに、分からないものを分からないままに受け止めることは、知ろうとすること以上に難しい。
異質を恐れるは、己の無知ゆえ。
異質を恐れぬは、己の高慢ゆえ?