ことばのライブラリ
どこから拾ってきたのかも忘れたここ最近の言葉収集の記録
日々是好日
ーー雲門和尚
過ぎ去れるを追い念うこと勿れ、未だ来らぬを待ち設けること勿れ。過去は過ぎ去り、未来は未だ来らざればなり。ただ現在の法を観よ。うごかず、たじろがず、それを知りて、ただ育てよ。今日なすべきことをなせ
ーー釈迦 「中阿含経」より
過ぎ去った過去は、すでに捨てられたものであり、未来は未だ至らざるものである。であるから、何があっても動揺することなく、今ここにおいて自分を見極めて、「今、ここ」で何をすべきかということを見失ってはならないのです。人間は生き物である以上、いつどうなるかわかりません。いつ死んでしまうかもしれません。この「常なるものは無い」という無常な現実を目の前にしたならば、1日1日への臨み方も変わってくるのです。「今ここで何をしていくべきか?」ーこのことを日々全うしていくことができれば、そこに悪日はありません。毎日は好日でしかないのです。
また、夏の風物詩である「幽霊画」も、ゾクっと背筋が凍るようなひとときとともに迷える私たちに、同じことをメッセージとして届けくれます。
風に揺れている黒く長い髪の毛は、「後ろ髪を引かれる」というように過去への囚われ。「恨めしや」と前に垂らした手は、未来への執着。ふと足下を見てみると、地に足がついていません。過去や未来にばかり気をとられ、肝心な「今、ここ」に心が置かれていないのです。この不気味な姿をみて、私たちは今、まさに目の前のことを大切にしなくてはならないことに気づかされるのです。
ーー龍雲寺住職 細川晋輔
異形を恐れるは己の無知ゆえ
ーー光月おでん
もしもあなたが本の中で心から共鳴できる誰かと出会ったら、それは、自分の外側ではなく、内側に友達を作ったということです。
ーー作家 森絵都
幸福とは、幸福を問題にしない時をいう
ーー芥川龍之介
女を悪く云う男の大部分は或る一人の女の悪口を云って居るのである
地域での活動の入り口には、「正しさ」ではなく「楽しさ」が必要なのです。
ーー山崎亮 「週刊医学界新聞」3月25日号より
自己の権利が蹂躙されるならば、その権利の目的物が侵されるだけではなく己れの人格までもが脅かされるのである。権利のために戦うことは自身のみならず国家・社会に対する義務であり、ひいては法の生成・発展に貢献するのだ
ーーイェーリング
他人の不幸を否認することでしか自身の幸福を確認できないのは寂しい
ーー弁護士 南和行
世の中で最も危険な思想は、悪じゃなく、正義だ。悪には罪悪感という歯止めがあるが、正義には歯止めなんかない。だからいくらでも暴走する。過去に起きた戦争や大量虐殺も、たいていの場合、それが正義だと信じた連中の暴走が起こしたものだ
ーー山本弘『翼を持つ少女』より
古いものを壊すことは、過去の記憶を捨てることと同じじゃないのか!人が生きて、死んでいった記憶をないがしろにするということじゃないのか!新しいものばかり飛びついて、歴史を顧みない君たちに、未来などあるか!少数者の意見を聞こうとしない君たちに、民主主義を語る資格はない!
ーー風間俊 「コクリコ坂から」より
ぼくのおなかでいきててね
人生の切断面
颯颯と箒でまとめられ
あきめくらは集って
眠たげにコーヒーをすすり
鍬をかつぎ
一羽の鳩も飛ばさない
三文手品師の一行に
故なく花を投げたりする
風景画ですが、自画像を描いてきたつもりです。
既に彼らとは違う生物になってしまいました。
そんなつもりじゃなかったというか、どんなつもりでもなかったんだけど、なんだ、まあ、ともかく、明日の予定は決まったわけだ
手作業で季節を切り替える
街全体の雰囲気の新旧感は別として、建物や構造物を一点一点見ていると、それぞれが作られた年代がばらばらで重層的なことに気づくときがある。夜空の星座の隣り合った二つの点がじつは全然違う距離にあり、この奥行きのことを考えて途方もない気分になるのに少し似ている。
きれい、ってシャッターを押したときの想いごと写ってる気がして、うれしい写真
自らに与えられた芸術家としての使命を全うしようとする、1人の人間の発する夥しい熱量